アジアクルーズ日誌

17日目 南シナ海 (赤道通過祭)

投稿日: 2019年12月5日

20110209 南下 南シナ海 赤道通過

 

ひさしぶりにゆっくりと眠れた。「ネック&ショルダー」も効いていた。腰の痛みも和らいだ。塩分数値は、6.7まで下げた。

朝食は遅めの8時過ぎ。2個の目玉焼き(黙っていると、1個の目玉焼き?になる)を頼み、(パンは外して)ヨーグルトとサラダと珈琲だけで済ませた。

9時から、8階のメインホールで、シンガポール入国オリエンテーション。5年の間に、港周辺も、すっかり開発が進み、今では、後楽園2個分の大きなショピングモールが出来ているのだ。シンガポール入国は、パスポート携帯となる。

 

11階のジムに上がって、鞍馬を30分、自転車を40分。汗ばんだのでシャワーを浴びて着替える。

昼食は和食だったのでレストランへ出向かず、内食のラーメンにする。黒酢たっぷり補給する。

写真の整理を始めた。妻は、美容室に出掛けた。

 

17時から11階のプールサイドで赤道通過祭だという。にっぽん丸との違いも知りたくて、出掛けてみたが、独りよがりのスタッフの学芸会。絵にならない。

飲み物は相変わらずの種類。筋立てが決まり切っているために、赤道祭といっても、せっかくの広いプールサイドが、なんだかパサパサしている。盛り上がりにも欠けた。水という舞台がイカされないで、その空間は死んでいる。安っぽい造花を飾っても、空しい否か芝居。ここでも、経費の抑制が働いているのか。

水掛けの刑に処せられる女性陣も、当初は驚きの表情を見せているが、その段になると、髪の毛を守るために、頭にシャワーキャップを被る周到さ。ハプニングのハラハラさも同情心も起きない。観客のどよめきも笑いも起きない。

演出石橋さんも、転入組として口が出せないのか、スタッフに馴れ合いの、惰性を感じる。船客たちも白けている。ダンサーを含め、もうダラダラで、驚きも新鮮さも感じない。BGMもスカスカ。PAもメリハリがない。舞台裏が創れない丸見えのためもあるが、観客の眼が散る。収斂させる演出がないからだ。

 

飲みものを飲む気にもならず、がっかりしてエレベーターで5階に降りる。船客からなんら興奮の喜びも余韻も感じとれなかった。1度、再考、学習すべきだ。

 

ズボンもシャツもニューヴァージョンで夕食に出る。地味な柄のアロハを着た。

菅井夫妻が、招かれていた古子夫人の誕生日席は明日だったということで、今夜は同席することになった。

美子さんの勤め先の部署には、女性は自分だけ1人で、他はすべて男性。つまり、紅一点だったという話になった。とろこが、その理由を荘輔さんが訊ねた。

「どうしてだか、訳を知っているか」

「知ってるわよ、何処の部署でも私を採ってくれなかったんでしょうね、ははは」

「ははは、じゃあないよ。採った俺は一体何だ?」

「ああ、採ってくれたよね、永久就職に」

「・・・・・」

大爆笑となった。周囲は、何を笑っているのか、解らないから怪訝な顔をしている。

荘輔さんは酔いながらこう言った。

「ねえ、書いといてくれよ、しっかりと。そういう旦那は偉いと、な」

また爆笑。

 

20時15分、今夜のショーは、7階のメインラウンジで、「Jスクエア&ジュディ」のコンサートだ。

 横浜離岸の時、紙テープを投げながら背中で聴いたバンドだったが、ステージではどうなのかと出掛けた。しかし、ドラムとピアノ、どちらかが喧嘩しているように、リズムの主体がばらつく。最悪なのは、サキソフォン奏者。息が続かないのが、バレバレ。メロディラインを転がす独特のアドリブを、全くと言っていいほど聴かせてくれない。メロディ譜をなぞっているだけ。ベースギターは、さほど聞こえてこない。ヴォーカルのジュディが、登場するのは、20分も経ってから。引っ張りすぎだ。しかも、ステージからの縦幅が短いのに、マイクのエコーを効かせ過ぎ。声量がないのか、プロらしくない。多くの者達をオーディションした結果だろうか。ダンス音楽を仕事にしてきたのではないかと思えるほどに、危うい。老人倶楽部に聴かせるレベルは悲しい。ジュディの歌で、聴くに絶えないので失礼ながら出た。メール受信を確認に行った。

 

明日は、朝食後に美子さんと一緒に、イミグレ横のショッピングセンターを覗いて、場合によっては、そこで昼食を済ませ、ツアーバスに乗る事にする。

 

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